ポポロクロイス物語スタッフリスト番外編

過去のネタ
リンク切れなどあるかと思いますがご容赦を。
誤記誤謬に気が付くと時々こっそり修正したりします。

2006年01月〜06月

ぼちぼち巷でも話題になりつつあるような無いような気がする例の
「宮崎吾朗第一回監督作品」
ですが
さすが日本アニメ界を30年分は加速させた偉大な才人、ご子息に「吾朗第一回」などというユニークな御名前をつけておられたとは
しかしもし第二作があると「宮崎吾朗第一回第二回監督作品」となってややこしいなぁ
などとどうでもいいことを考えてゴールデンウィークの間中心を痛めておりました。ウソです。
昨年に制作発表になったとき「ああ、これで青春の季節は完全におわったんだなぁ〜」とかなんとか
未練と決別の入り交じったヘンな感傷があったりしたもんですが
予告とかを眺める限り、どうやらル=グィン作清水真砂子邦訳の同名ファンタジィ小説とは
別物と考えて問題無さそうでひとあんしんですね。
指輪のときのように想像力の真剣勝負に臨まずにすむなら疲れなくて結構なことです。
いまのところ脳内イメージの完全圧勝ですから。
予告映像からは小松原デザインのナウシカキャラ表が公にされたときのショックが蘇ってきたり。
そこでここはひとつ「似て非なる物」の意味を込めて
「宮崎吾朗第一回監督作品」のことを
ゲド戦記21
と称してみましょうか。
なお「21」は「にじゅういち」ではなく「トゥエンティワン」と高らかに読んでほしい。大塚明夫の声で。
ともあれ出来上がった作品には別物なりに期待してますスタッフの皆さん、宮崎吾朗第一回さん!(しつこいですかそうですか)
それにしてもなんですな〜
この作品(ル=グィン作清水真砂子邦訳の同名ファンタジィ小説のほうね)に対しては
手を付けない品性
とでも云うような暗黙の了解が日本のアニメ業界にはあるかと思っていたんですが
まぁそうした種類の品性を求めても詮無いですか。

(2006年05月08日 記)

ラブコメを推進する要素は二つの「違い」
つまり「すれ違い」と「勘違い」にある、などと申しますが(かどうか知りませんが)
どちらもやりすぎはよくありません。
え?やりすぎるとどうなるかって?
もう一つの「違い」・・・つまり「キ○○イ」が加わってしまいます。
などと知ったかぶりな風な戯れ言でお茶を濁しつつ
いやー最近のアニメはラブコメつーか恋愛ドラマがみょーにおもしろいですねー。
そんなわけで最終回ラッシュを消化しつつ唐突にプチラブコメ特集。

川崎逸朗監督+吉田玲子脚本の失恋シミュレーションアニメ
やっぱし霧先生は美容院でチャンスの前髪切っちゃったのがまずかったですね。ああっ切ない。
開始当初この作品には「地に足のついた敗者復活ラブコメ」になることを期待してまして
ようするに社会性を維持しつつ、エンディングにある通り「無くした物をもう一度探して」回復する
そんな展開なんだろうと勝手に見当を付けて楽しく拝見していたわけですが、終わってみると寧ろ
失恋すると云うことはどう云うことか
を残酷なまでに受け手に叩き付ける作品、という印象に帰結してしまいました。
そう、喩えて云うなら
「失恋の涙の虹色で染まったキャンバス」
てなところでしょうか。(すみません。なんかしらんけどあやまっておきます。)
いやそりゃもう霧先生感情移入しまくりですよ。ダメージ直撃ですよ。
いずれにせよお兄ちゃんは霧先生とその背後にある社会性を全て捨て去り
肉体を言語とする格闘家のように創作を通じて心を通わせる芸術の世界=非社会性
(そちら側にいるエリスが歳の離れた血縁者であるというわずかな背徳性も加味されているのでしょう)
を選んだので、個人的に期待した方向にはいかなかったことは残念ではあるんですが。
それはそれとして
各キャラの持つコミュニケーションツールの有効性に注目して観てみると
実に丁寧に繊細に構築されたお話だったんだなーと感心することしきりでした。
(ツールってのは、例えばチビロリっ娘ならフィクションに仮託した言葉だったりエリート音楽一家娘は歌だったりね)
特にそれが集約された最終回。
お兄ちゃんが言語ツールを回復してゆくのと同時に霧先生の言語ツールが有効性を失っていく
(側で鳴っているのに繋がらない携帯電話ね 霧先生は一般人なので一般言語に頼るしかない)
その状況進行だけでもうみぞおちのあたりがこうしくしくしくしくと苦しめられると云うのに
総武線ホームでの事実上のラストシーンに至ってはもう
自分のためでなく恋敵のために描かれた絵を抱えてプラットフォームの彼岸に立つお兄ちゃんに
もうその意味を察している霧先生が「なに云ってるのかぜんぜんわかんないよ」と涙を流して哀しく笑う
心臓からみぞおちのあたりまでを締め潰されるが如きあの切ない場面は
「恋愛が相手の気持ちを伝え探るコミュニケーションの応酬である以上、失恋はそのツールの変容と喪失という形で描き得る」
・・・ということを、「表現者と、表現者ではないがその理解者」という素材を巧みに活用して構築された、
アニメ史に残る極上の失恋シーンだと思いますよ。
ちゅーか、個人的には共有言語を回復してバカップル化した疑似兄妹よりも
敗者の喪失感のほうがはるかに共感できまして。ええ、どうせ凡才の徒ですし失恋経験有りますし。
言葉による説明を削ぎ落として上記のツールや反復・対称性、動線交差を多用する演出方針もよかったです。
それと、これはアダルトゲーム原作だから出来たことなんでしょうが、結構艶っぽい要素が多くて、
「クリスマスを過ぎるとお兄ちゃんは違うお兄ちゃんになって」云々とか、なんかすごいです。
しかし空港でお兄ちゃんの絵を見せられたエリスが喜びに顔を輝かせるところで
あれはつまり「「あっクリスマス明けてもお兄ちゃんが違うお兄ちゃんになっていない!」ということでもあり
その意味を考えるとちょっと笑って良いのかどうか悩むところではありましたね。すみません。
まあそのおかげで恋愛の行き着く先にはセックスがあるということをアニメにしてはわりかし明示的に描けていたとおもいますし
霧先生に残された強力なツールがもうそれしかなかったこともヘンに隠蔽したりギャグで誤魔化したりせず示せていて
なんつーか、なんつーんでしょ、適正さの爽快感はありましたね。他の、もっと直接的なエロ描写があるラブコメものには無い。
すこし枠を踏み越えないと描けない表現もあるということで理解しております。
そりゃよくわからんところもあるにはあるんですが
(魚肉ソーセージ病持ち娘が機内で昇天したかのようなアレは彼女がエリスの天使役だったってことなんですかね?
なんかああいう理屈はありそうでも流れ的にへんてこな描写を挟むところがアーク以来の監督さんの悪い癖のような気が・・・)
基本的に既存のラブコメパーツの流用で構築されていながらここまで繊細さと衝撃をもたらすことに成功したこの作品に対しては
個人的に良作以上との認定をしております。いや失恋話として本当に見事だったと思いますよ。
放送中はもうドキドキハラハラでこれぞ恋愛ドラマ!てなかんじで楽しめましたし。
いましばらくはまだ続いている鈍い痛みを伴うこの疑似失恋感覚に酔いしれようと思います。はぁ〜〜〜っっ。
・・・しかしこういうオチの作品は何年かに一本くらいにしていただきたいところです
ハーレムアニメで腐った脳に活を入れるにはいいんですが
マジでへこみましたよ。実生活でへこんでいたときに観たもんだから立ち直れないかと思いましたよ。
だいたい何もあそこまで霧先生を残酷に追いつめなくても。厳窟王じゃないんだから。
土壇場で幸せ取り逃がした挙げ句、諸悪の根元であり学生時代にお兄ちゃんと霧先生を
盗作行為(これってお兄ちゃんにとっては恋人強姦略奪に相当するよね)で引き裂いた
張本人の犯罪眼鏡男がまた傷心の霧先生の周りをうろつくオチって
これも「永年想い続けた相手と結ばれなかったらあとはカスかレズしか残ってないぞ」という失恋の過酷な現実を描くためなんでしょうか
そりゃいくらなんでもあんまりすぎですよシビアすぎですよ身につまされすぎですよ
ゼェゼェ・・・ほんますみません。

さてその「恋愛の行き着く先」からスタートする なぜかこれも吉田玲子脚本でなぜか中村隆太郎監督アニメ
帰結点から始まるんだから、そりゃああとはたらたらと痴話喧嘩を通じて関係を再確認するか別の選択肢=浮気ネタに走るか
どっちかしかないわけですが、前者でしたね。まぁ原作漫画があるようですが(締めはオリジナルかな?)
職能意識を通じての社会性を踏まえた軽いラブコメで、なんかこっちでCanvas2初期に期待したことやられてもという気もしましたが
ええいこのていどで癒されるものかッ!ゼェゼェ・・・すみません。
それはおいといて作画やらなにやら手堅くてよかったです。冒険が少なくて拍子抜けしたくらい。
監督さんはもっとこう映像的にもトリッキーなことやったりどろーっとした半分ホラーみたいなダークファンタジーが得意分野かと思うのですが
以前もショートアニメのカラフルとかあったしちょいエロ有りのコメディもお好きなんでしょうか。
しかし・・・ええいこっちは朝帰りかよ!チッ ・・・すみません。

変則百合アニメ
女男女→女女女という寿司喰いながら漢字みて思いついたような設定とはいえ
身体変化に伴う関係性の揺らぎ、てな共感とは別の種類の関心が持てるネタかと期待したのですが
なんか核心に踏み込まないままサブ設定の「宇宙人のお家事情オチ」がかぶさってきてうやむやにされちゃいましたな。
性差をもてあそんでおきながら上述したような「恋愛の行き着く先」をすっとぼけるカマトトアニメ
ということなのかな。失恋描写の痛みまでぼけちゃって、果たしてこれも狙い通りなのかどうか。
唯一そこに踏み込んでいた男親友君の葛藤はちょっとおもしろかったです。
あとツインテール娘の台詞で「おまえがおばあちゃんになっても」云々とか。この娘の脳内ではどんなイメージなのか。
締めがヘンテコだったのはなにか後日談が用意されているのかどうか。最近はこのパターン多いので判断できません。
まぁ最終回一つ前のラスト近辺からどう落とすのか推測は可能ですが、流れを軽視する傾向はいかんともしがたいのでしょうか。か?

昨年になってしまいますが、ラムネもいいかんじでしたね。
子供のちょとした貸し借りゲームを軸にしたシンプルな構成で、ワンクールに過不足無く収まる小品の良さでしょうか。
さりながら、この作品もシナリオレベルで繊細に構築されていた印象があります。意外というと失礼ですが。
二人の間のルールが時系列の往復を並置させつつか各話を跨いで反映されていたりして
例えば昏睡状態のけんちゃんをななみーが見舞うのに学校サボってしまうくだりなんかも
説明無いので一瞬あれっと思うけど過去回観てればなぜそうするのかすんなり理解できるという。
そういう仕掛けがこの短い作品にいくつか撒かれていて、最初から見返して思わず感心させられました。
ええ全話録画残してますとも。ナニ、DVDにねんどあにめ新作があると!?買えと云うのか!?
なんつーか「てへり」だの「てれりこ」だの「ななみすぺしゃるねおー」だの
あの手のあざとい異次元からの撒き餌にまだ喰い付いてしまう自分を再発見。
あと偶然でしょうがCanvas2と共通するところがいくつかあって
ギャルゲーものなのに作画が弱い。本編のサービスシーンが少ない。説明台詞が少ない。ハーレムにはしない。
作画レベルの向上に反してシナリオ構成レベルの脆弱さが昨今指摘されてきましたが
この両作品のように企画レベルでは安易としかおもえないようなシロモノが
受け狙い要素ではなく脚本・構成レベルで魅せてくれる、そういう方向性が増えつつあるのだとしたら
なんかこの先も期待が持てそうな気がしてきます。おかげで一見で即視聴打ち切りが出来なくて困るわけですが。
作画については週50本だかの異常な生産状況を鑑みればハードル下げたり簡略化したりは仕方ないとして、
恋愛ドラマでキャッチーな決め台詞や作画の表現力に依存しない方法論というのは案外と正しいのかもしれません。
それってアニメとしてはどうやねん?という問いはともかく。

なんとなく一緒に語ってはいけない気がしなくもない岸+三井+浅井トリオの超ぽじてぃぶアニメ
それだけだと土曜日にやってたやつと区別が付かないところがまた困りものですが
へんなキャラデザとリセットオチはさておき、娘さん達がとにかく絶叫しまくるのが楽しくて観てました。
なんでいちいち腹筋にチカラ込めてドスを利かせてツッコむのか。声優さんお疲れさまです。
SEのへンテコな使い方もヤケクソ気味でおもろかったです。
監督さんはぴえろでよくギャグものやってた方でしたっけ。なんかヘンにおもろいのでまたやってください。

B級請負人・ふしもとよしたか監督の海上自衛隊が協力していないほうのアニメ
いやーヒロインの意匠が最高です。
キャラ原案さんのサイト(紙ヒコーキWEB漫画の方ですね)で原作挿画の画風が確認できますが
各パーツがまさに天才バカボンのバカボンですよ。ラブコメのヒロインが。これはすごいことすよ。
比較材料:これとか これは狙ってるでしょ!
しかもほっぺのぐるぐるは彼氏の少年が偽装に使っている眼鏡にしっかり採用されているという周到さ。
本編での脱力描写にジャストフィットでコレクトなデザインと云えましょう。(いやマジで評価してますよ。)
あとEDのトロンプロイユ演出が面白かったです。坂本郷氏は望月氏の別名義のようで。

WOWOW臨死アワーのいまのより一つ前の奴
どうも切なくて泣ける純愛ストーリーみたいな売りのようですがとんでもありません。
えげつないバイオレンスアニメですよ。暴力医者の理不尽な暴力。
てゆーかその印象しかのこってないんですよねぇ。まあそういう恋愛アニメの作り方もアリですか。ほんまかいな。

あーまだなんか最近終わった恋愛もので有ったような気がするけど母数が多すぎておもいだせません。
その他また後日。

(2006年03月31日 記)

プチラブコメ/恋愛ドラマアニメ特集 上からのつづき。

そうそう、昨年末にはもうひとつSHUFFLE!という大物がありました。遅いか。
あれを忘れてしまうぐらい本数が多いてのはどうかと。やっぱり簡単にでもメモ残しとかないと記憶がヤバイです。
で、このあとで放送されたMONSTERの総集編がぜんぜん怖く感じないくらいの
本当の恐怖」がそこにありましたね。
MONSTERの怖さってのは忘れ去りたい過去の闇をほじくり返されてモラルが崩壊し狂気に至る瞬間の恐怖で
これはサブキャラの過去の闇部分を逐一掘り下げなければそのダメージを表現しにくいため
実は話数の限られた(といっても通常より拡大された枠ではありましたが)シリーズものには不利な素材です。
だもんだから、観ていて「おまえには云われたくない」とツッコミ返せば反撃できるじゃん!などと思ったりしたのですが
で、それに対してSHUFFLE!のほうはつーと
贖罪意識とそれとの重ね合わせ故に解放できずにいる(せずにすませている)恋愛感情によって
辛うじて存在を保たれている自己が、対象の男を他の女に奪われることで崩壊を始め、
いかんせん問題が恋愛と贖罪だけに他者に救いを求めることも出来ないまま、ひたすら自重で潰れていく
そのさまをじわじわと描くことで醸し出される恐怖なわけで
これはツッコミで返せるような逃げ道がないぶんMONSTERよりはるかに怖い。
しかもこの恐怖は過去の事情説明より現在の崩壊プロセスに重点を置くので画的表現の力をより活かせると。
サイコホラー的表現ツール(空の鍋とか写真塗りつぶしとかカッターナイフとか)の援用もさることながら
内側からドスが突き出てくるが如く尖った感情を表現しうる作画のチカラが有ればこそ出来たシークエンスと云えましょう。
典型的な美少女キャラ顔フォーマットを固守しつつわずかな操作だけであそこまで怖くできるのはすごいです。
実力のある作画出身の監督さんならではの持って行き方なのかもしれません。
このあたり、作画のチカラではなく構成面での演出力に賭けた(絵の表現力に依存した心理描写を使わなかった)Canvas2とは好対照です。
(まぁあちらの監督さんもシンエイの作画出身だったような。いや可愛い絵柄でしたが)
そんなわけでこの作品もある意味でアニメの表現発達の成果と多様性の一端をみせてくれた良作と思いました。
あるいはハーレムラブコメの皮を被った恋愛サイコホラーアニメ。
最初は背中をどつかれて反り返る作画が楽しくて漫然と観ていただけだったんですがね。
え、異界キャラの役割?そんなもん、最大の修羅場で姿を消してるようなキャラなぞ添え物にきまってますがな。
で、この作品でも敗者がレズに走るかのようなつけたしが。いいのかそれで。

監督さんつながりでついでに新海監督の劇場アニメ
BSでやってたので初めて拝見。
初恋のピュアな記憶とはるか遠く天にそびえ輝く塔への憧憬をシンクロさせ純化する
こんなこっぱずかしいことを堂々と、しかもその一点を描くために90分の物語をでっち上げてしまえる
それだけで(イヤミでも何でもなく)掛け値無しにすごい才能だと思いました。
設定の合理性から考えれば、塔にたどりつき眠りから覚めることで大切な初恋の記憶が喪失する
てなんやねんそりゃ、と云いたくもなりますが、それはもう描きたいものをギンギンに純度を上げ
そこからの演繹でつくられたストーリー(たぶん)なんだからしょうがありません。突っ込む方が無粋というものです。
でもこれは純愛を描いていながらラブストーリーという印象はないですね。
むしろ手法面に於けるSF的方法論(設定面ではないよ)のほうが印象深い。
このあたり、監督さんの本音ベクトルがどっちに向いているのか。あるいはたまたま持ってきた手法がそうなっただけか。

届かぬ想いを胸に秘めみんな一緒に河原で四つ葉のクローバーを探すアニメ
そんなハチミツなラブストーリー(なんのこっちゃ)個人的には大嫌いなんですが
いや実に隅々まで洗練されていて、いまのアニメ化はもう原作漫画がどんな作風でもこなしてのけるんだな、などと感心しきり。
ハーレムアニメなどが「主人公がつくりだす真空状態に引き寄せられる多数の異性」という構造であるとすれば
この作品の流れの一つは死人の創り出す真空状態に引きずられ続ける線形的展開(他の例としてはめぞん一刻とかね)
もう一つの流れは異才の男女の創り出す二つ玉の真空に翻弄されるモラトリアム主人公(?)の三角関係
であり、この二本柱がづっとパラレルに続いていくのでしょうか。
モラトリアム君が一皮むけてアニメはいいかんじに終わりましたが以後の原作の展開を確認したくなるところです。
画的には、アニメーション80系らしいOP粘土アニメ(黒坂圭太氏のグロ短編思い出しました)と竹内作画が印象的。
原作にあるのでしょうが、「心が潰れる音を聞いた気がした」云々は名台詞として記憶に残ってます。

ご近所物語の続編だと気付いて軽く驚かされた小林治(亜細亜堂のベテランでない方)監督作
んー正直これをどう捉えるべきなのかわからないまま観てました
刹那的自主性、それに職能意識と天秤の恋愛観、つーかんじでしょうか(なにがなんだか)。
恋愛とプロ意識を秤に掛けて恋愛を採るような奴とは恋愛できない
なーんてそもそも二律背反でもない選択で人を試すようなダメ男とはさっさと別れた方が身のためよ
ってマイメロのママなら云うと思うぞ。
まーこんなふうにして無理からにハードル上げてくっついたり離れたりしつつ
自己実現の理想といっしょくたに進めるのがイマドキの恋愛ドラマというものなのかも知れませんが、
なんかもうある世代から下にいくとキャラ立てた後はアドリブ感覚で話や画を造っちゃうのかなぁ。
同ポジの画がその意味を次第に変えていくような、シリーズものならではの映像言語を駆使しての構成の妙を楽しむのは
もしかしたらこれからは古典になっていくのかも知れません。思い過ごしかな。
画造り的には、ご近所物語の衝撃に比べると、監督さんの個人的芸風の刻印にはあまり普遍性を感じられず。
作画スタッフに富沢和雄氏の御名前が作画監督としてクレジットされていたのには感慨がありました。
夏への扉を観て悶々としたあの日の甘酸っぱい記憶が。すみません。

今年の春は不作かと思われた NHK-BSアニメ特集
このご時世にスローステップなどと云うシロモノをやるということは
これはやはり今ラブコメが熱い!ラブコメを熱く語れ!
という公共放送メッセージであるということでよろしいでしょうか(なんでや)
それはともかく
「私のために争わないで」とか恋愛敗者に都合良く宛われる代替キャラとか
こういうラブコメ古典パーツが定着してギャグのネタ化したのはいつ頃だったかなーとか
逆ハーレム状態から貧乏未婚の男やもめを選ぶのはバブル末期の空気を反映してたのかなーとか
そんな本編とは余り関係のないところが気になって仕方有りませんでした。ダメです。
原作漫画連載当時途中まで読んで「いい加減にしろっ」と途中で放棄したので
こうしてオチを確かめることが出来てなによりでした。そんな感想かよ。

あとぺとぺとさんやシャナなんかもラブコメっちゃあラブコメかもしれませんが
恋愛ドラマの構造としては住む世界や生きてきた背景の違いを克服できるか否か、という古典形式なので
これらがありならエウレカなんかもラブコメになっちゃうし(あれ、いいのか?)
まぁとりあえずラブコメ特集このへんで。

(2006年04月02日 記)

あーもうげんきばくはつ練馬大根すばらしすぎです!
谷口悟朗監督作の後でこれがくるのはある意味非常に正しい流れなのだと知れ!
キャラはかわいい動きは爽快と作画も最高!雲雀の作画陣もよくぞここまでこのテイストを!
画面奥から手前に三歩でフレームアウトするアホ作画から消費者金融バックダンサーズの真面目な振付までお見事ですよ!
あれ?と思ったところが必ず絡んでくるはれぶたギャグも復活だ!
始まる前はもしかしてシェルブールの雨傘調で全編歌台詞だったらどうしようなどと疑いましたが
まんまブルース・ブラザーズフォーマットが基本なのね。所々異次元に飛ぶMGMフォーマットはタップがないので薄か。
しかし以前ミュージカル好きにホモが多いとかホモはミュージカル好きとかいう説を目にしたことがありますが
その手の偏見を無駄に助長するようなネタをよくもまぁ堂々と・・・
まあスペース松崎と玄田司令官のハードゲイバトルなどという珍妙なシロモノを拝めたのでよしとするか。
いやあんまし積極的には観たくはないが。
音楽ものはしんどいでしょうがこのままのテンションで走り抜けてくれるといいなぁ。無理かなぁ。
それにしても今年始まった作品はイロモノが多いですなぁ。歌丸師匠とか。(歌丸師匠がイロモノと云う意味ではない)
こ、これはもしやアニメ界における田中啓文的ワイドスクリーンバロックの胎動が!?無いですか。

(2006年01月10日 記)

たまにはポポロ系ネタで。
http://pc.fluxnet.jp/fluximation/utada/index.html
あきらめてたんですがなんか観られるようになっていてありがたいことです。
ふぅっのあたりとアヒャヒャステップが福島氏らしい気がしましたが
森本氏風な螺旋の痕跡残しつつぬらっと垂直上昇もあるので
お二方の分担よくわかりません。こんなに短いのに。
金魚鉢で自殺を想起するあなたは真下ポポロ好きです。違うか。
他の作品もアルスで作画合戦繰り広げたクセモノ作画さんなど見応えたっぷりですね。
デジタル化で広角・魚眼系が主流になりつつあるかと思いきや
セルアニメの基本である望遠密着マルチ的カメラも観られてちょっと安心。
いやもうこんな心配なんかするほど表現手法に傾向なんて無いですかね今や。

んで、やっぱし福島キャラ画と氏の動きの運動曲線の印象はビミョーな違いがある気がしました
ご本人の作画で違うと云うのも無茶な話で個人的印象の範疇を出るものではありませんが
どうしてもこのお方のほうが・・・と思ってしまいます。
http://www.ndbrothers.com/
近藤高光キャラでミュージカルですよ!これでなんで燃えなかろうかってもんです。
スタジオ雲雀てことでこれまた期待高ですがスタジオダブとか加わってくれるといいんだけどなー。
まーナベシン監督に浦沢脚本ですから
どうせまたろくでもない事になる気がしてしかたありませんがそれもまた良し。

いささか旧聞ではありますが
http://www.mmv-i.net/game/ds/contact/creator.html
ポポロ以外のゲームのお仕事だと初めてでしょうか?
他のキャラもいいかんじですが
http://www.mmv-i.net/game/ds/contact/character_8.html
こ、これ福島氏ですか!
ありがちなキャラなのになんかこう、なぜかどきどきしますよ!新鮮ですよいろんな意味で!
むーこれは攻略本かなんかででもチェックせざるをえませんな。(ええアホですよ)

シティハンターの続編に宮島依里出現。
例によってEDクレジットみるまで気が付かず!
認識できたのはカレイドスター以来のような気がします。とにかく現役でなにより。
水商売のおねいさんという端役だったんですが、さて今後も出演はあるんでしょうか。
音響監督が長崎行男氏なのでその流れなんでしょうね。

テレビ神奈川でタツノコの鴉てのを放送していましたが
ED曲になにやら聴き覚えのあるヨガリ声が・・・とおもったらルルティアでした。
やっぱしこのお方、アダルト系作品が適材だと思うなー。

年末のNHKBSアニメでバスケ漫画のOVAやってましたが
監督が流浪の画コンテマン川崎逸朗氏で(しつこいですかそうですか)
EDクレジットには山本由利恵氏の御名前も。
そういや劇中に風がどうこうありましたな。関係あるのかどうか不明ですが。
2002年の作品ですから、2001年のキャプテンクッパ後ということで。
で、Canvas2に話が変わるわけですが
ああこのバスケシーンはこっちに繋がるのかと。
いやけっこう楽しみな作品でして、次回予告なんかもう特に。
EDとか監督さんのアイキャッチエロ画とかも。
岡辰也氏やMSJがもっと支えていたらよかったんですが、
どうも川崎氏のTVシリーズ監督作は主題曲に恵まれてる反面スケジュール破綻しがちな印象が。
あ、ツバサクロニクルの劇場版観なければ(結局劇場にいきそびれた)

(2006年01月08日 記)

パンパカパンパカパンパンパンパン
「さあっガイキング占いの時間よっ♪
今回は、細田くじと息子くじがあるわよ♪みんなはどっちを選ぶ?」
「よーし、俺は息子くじだぁ〜」
「みんなも選んでねぇ♪じゃあ、細田くじから見てみましょう♪
・・・ダメな環境にはさっさと見切りを付けて新天地へGO!
やりたい企画ができるかも♪
じゃあ次はダイヤ君のね♪
・・・口は災いの元、成果を出す前から袋叩き!」
「せ、せめて先入観無しに観てくれよぉ〜」
「お客さんにそんなこと云うスジじゃないわ♪権謀術数も逆効果だから気を付けてね♪」

などと新年早々意味のよく判らないネタでお茶を濁しつつ
5ヶ月更新しなくても消されなくてよかったよかった。XREA寛大になったのかな。
まーサイト維持が口実とはいえあんまし更新がないとまずかろうし
感想書かないとどんどん作品が忘却の彼方に消失していく気がするので
もうすこし細かくメモっていこうかななどと思ったりなんかしたりするガンキャノン、もとい元旦。

(2006年01月01日 記)


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