ポポロクロイス物語スタッフリスト

最終更新:2004年04月01日
『ポポロクロイス』手抜きメモ完結
次回更新は未定

それはさておき

パンパカパンパカパンパンパンパン
「さあっ今回もすぺしゃるだぞぉっ♪
ご存じ!宮崎吾朗第一回監督作品の中身はなんだろな?クイズだっ♪
中身を当てられたら今日はラッキーデーだぜっ♪
さあさあっみんなの予想はっなぁにかなあっ?」
「よぉ〜し、あたしは大穴狙いで砂漠の民でいくよ!」
「そぉーれじゃあっ見てみよぉっ♪」
ぼわんっ!
「・・・残念・・・シュナの旅でしたぁ・・・」
「え゛〜でもそれはもののけとかハウルとかで既に・・・」
ぼわんっ!
「と思ったらロミオの青い空でしたぁっ♪」
「わ、わかるかっんなもんっ!!」
「みんなはどぉだったぁ?まったなぁ〜♪」

と云うわけで(どんなだ)
巷では女の子がデータ化されたうえ圧縮破損したり女の子に押し倒されたりバットで撲殺されたり
用済み脇キャラ庇って射殺されたりクリスマスプレゼントになったり時をかけたりアタマがヘンになったりと受難続きの昨今ですが
そんな中、ええみてきましたよ映画1000円の日に
この夏話題の(とTVで云っていた)ポスト宮崎争奪戦としても注目の(とTVで云っていた)三作品
なにせポスト宮崎ですよなんか赤くて四角かったり筒状だったりとかするんでしょうかあるいはシフト谷原の親戚でしょうか
などと無理矢理ボケたりしつつ
まーそれぞれ個性的でよかったです。便利だね個性的って言葉。

細田ラブコメギャルアニメ
ああっ白いフトモモがまぶしいっ すみません。
宣伝の「いっけーーーっ!」をみて
あーこいつも日本人が好む気合いで特攻して結果オーライ映画なのかと勘違いされた方、
あれは宣伝のみで本編ではかなり違った形でで使われていますのでご安心を。
おジャ魔女の時、えっまさか細田氏も原田知世に覚悟を完了した人なのか?と疑念が生まれ
ワンピース映画で私怨混じりのダークサイドに片脚突っ込んだような懸念が加わり
そこに来てこの企画ですからどうなることかと少々危惧したのですが
作品自体は別段そのような気配はなく
まるで猫の恩返しのように始まる純然たる鮮やかなラブコメギャルアニメでよろしゅうございました。
尾道という名の地霊の呪いからも開放されてるし。
いやご本人がどうかとは別でしょうが。(まあ世代的にはちょっとまだ早いよね)
それはともかく
「命を賭してでも描きたい強固な主題」なんてものが見つけにくい状況では
「何を」ではなくそれを「どのように」描くかのほうが重要になってきていて
だから実践を通じてツールを磨き上げたり数を増やしていった人が強いんだって事を思い知らされますね。
最初気になったのがタイムリープ中のイメージ映像
絵的はかっこいいんですがドラえもんのひきだしの中の溶けた時計と同じような意味合いにすぎず
ぶっちゃけダサ目の印象だったりしました
これと真逆なのがクレしん映画の時代劇の奴で、次のカットでは時間移動が終わっているという
洗練という点では後者なのですが、後者の手法は異なる時空間をシームレスに連続させるための手口で
クレしん映画では過去の春日部と今とをつなぎたかっための採用でしょうし
だから虚構と現実がグチャグチャになっちゃう作品なんかでよく使われてたりしますが
本作で2度移動シーンを入れたのはそれぞれのタイムリープのけじめだったり
「虚構と現実のグチャグチャ」を避けるためでもあったり
一回やっておいてその後の反復ギャグで省略しておかしさを醸し出すためだったり
まあいろいろ演出意図を推測できて興味深いです。
(反復ギャグについてはホームズ三話あたりが手法として完成されてると思っていましたが
この作品では物語の進展に絡めて加速させるツールとしても使われていておもしろいです。)
監督さんがタイムリープという現象自体にそれほど興味を持っていなさそうなのは確かだと思います。
だから「なぜ出来るのか」やその正当性についての言及には全く時間が割かれていない。
ただ「出来てしまう」ことによって生まれる状況にのみ関心が向けられている感じです。
いわゆるシチュエイションコメディ。ラブコメだからシチュエイションラブコメか。
この作品の潔さはそこからきているのではないかと思う次第。
デジモンウオーゲームもそういえる造りで、
かの作品では山場に迷惑応援メールを敵に転送するDOS爆弾攻撃がありましたが
あれに象徴されるシチュエイション優先の身も蓋もないドライさがやはり細田氏の真の芸風であるのでしょうね。
いや、間にあったワンピース映画だと情動過多気味でどうなのかなーと思っていましたので
本作で決着付いたかんじです。いや勝手な決めつけですが。
つーかもっと作品つくってみせてくんないと一概には云えないのでもっとつくっていただきたいもんですよハイ。
細田ブルー(ターコイズブルーのべとっとした空の色ね)も健在で
むしろ山本二三氏の参加により凶悪な入道雲とのコントラストが生えまくりで凄いです。
余談ですが細田ブルーと云えば
ホスト部の1話だけ空の色が違っていて細田ブルーぽかった気がしましたが五十嵐氏はねらってやったんでしょうか。カツヨ氏を。
ちょっとわからなかったのが平田画伯による文化財
あれにはタイムリープとなんらかの設定的関係がありそうな、あるいはもっと象徴的な意味合いとかもありそうな
各パーツの輪郭がハッキリしている本作にあってこれだけがなんかぼやーっとしている印象でした。もっぺん観たらなんか判るかな。
笑ったポイントは多々ありますがやっぱしカラオケ10時間だな。あんた何回転がったんだよと。考えオチでじわじわと。
てなかんじでこの監督さんにはもはや題材選ぶ必要なしつーか何でもやってほしいつーか
極端な話、古今東西の古典をひととおり細田流で映像化してもらってもいいくらいな
そんな次回作への期待の仕方をしているところです。
でもできることなら可愛い女の子をすみません。

さて宮崎吾朗第一回さんの監督作品ですが
いやーなんとも珍品を拝ませていただきました。長生きはするもんだ。
その印象はと云いますと、劇場版七つの海のティコまたはロミオの青い空ってなかんじで。いやマジで。
宮崎吾朗第一回さん、もしかして作風は楠葉宏三氏に酷似してません?
ほれ、この作品の影の主役ともいえる
ご近所のおばはん二人組のすごい存在感をみてくださいよ
世情不安と土地柄から排他的になっている、とかいうわけでもなく実にお気楽でのーてんきなザコキャラっぷり。
文太声のおっさんがなんかよくわからんけどそこらへんの近場をうろついて世界のバランスがどーのとか新興宗教みたいに煽ってるんですが
結局中盤以降最後までこの世界のバランスがどーのとかの話題は全くありませんでしたし
こういうノスタルジックな香りすら漂わせる人々が昔ながらに生きていけてるんだから
宣伝で狂ったように使われていた世界のバランス云々とかアタマがヘンにとかの要素がこの作品に於いてはなんら重要ではないと説得力をもって理解できますね。
で、こういう救済されないザコキャラを執拗に愚かに描くのが、どす黒い人間不信と嫌悪をバックボーンに置く楠葉宏三流
(ご本人の人格じゃなくて作風が、ですよ為念)
バタフライナイフが似合いそうなチンピラ顔とショタ受けしそうな物憂いげな表情の二つの顔を持つどこぞの王子様のブチ切れ表情の付け方なんて
もうロミオで煙突掃除グループに因縁付けてきてたちびっこギャング団の面構えそっくしだったし
(キャラ絵はティコ・ロミオ当時の辛気くさい森川画ともっさりした二木ラインに山下風味を足した感じでしたが)
宮崎吾朗第一回さんもあのライン上に位置するとみた!つまり・・・
楠葉宏三氏の後継者として認識完了!ツッコミ拒否!
ついでに補足しますと、
真の名前と魔法の関係性については
恩人である文太声の自称大賢人には教えなくてもちょっと知り合った女の子にはほいほい教えてオッケーなわけだし
まー敵に知られちゃうとちょっとやばい弱点、とゆー程度の物で、魔法や作品世界とはあんまし、てか全然関係なさげでしたね。
魔法使いの社会的認知度も魔女の宅急便とあんまし変わらないレベルらしく
ニューハーフ(古!)っぽいわるものの親玉のダークフォースや文太声の自称大賢人のジェダイ騎士っぷりをみても
あーそーこーいう魔法使い像なのねーってなところですか。やっぱし脳内イメージの完全圧勝でした。よかったよかった。
まーなんですわ
ちょこちょことなんのこっちゃようわからんところがあるこの作品ですが
王子様が親父刺して効能のよくわからん宝刀パチって国外逃亡した理由って
なんかよくわからんがカッとなったかなにかでヤッちまったって事でいいんでしょうかね。
犯行当時既に闇に喰われた後だったとか?
そういえば南米で幼女への性的暴行繰り返して国外逃亡した挙げ句日本でもさらに酷い犯行をやらかしたガイジンが
「悪魔が取り付いてやったことだから」とかなんとかほざいてましたがなかなか現代的なキャラクター像です。
追っかけてきたのが光の方で本体が闇に喰われたあとの残りカスらしいってのは
「実はもう死人」ネタ並になかなかのサプライズでしたよ。まぁ光でも闇でもどっちゃでもたいした違いはないんですが。
しかし闇とかいわれましてもどっからどうやって沸いて出たのやら。
王子様ってただのチンピラ犯罪者じゃなく実はすごいフォースの才能の持ち主だったりするの?
ちなみに親父(王様)の生死は不明だったっけ。殺したってのは実行犯の自供だけで、うわさ話が伝わったような描写も確か無かったような。
あと王子様のおかんらしきケバいおばはんが序盤に存在をアピールしてましたがその後言及無く役割不明。
このおばはんと王子様が寝たとかいう設定でもあればエディプスモデルのできあがりなので、手掛かりとして採用したいところではありますが、
それらしい描写は一切無しなので、単なる思わせぶりでにぎやかしの雑キャラとして無視して問題ないでしょう。
闇に喰われる前におかんに喰われちゃいました、というオチを期待したんですが残念です。すみません。
あちらこちらで云われている「父殺し」てのは、そりゃ確かに劇中で父親刺したりはしてましたが
作品の主題としては別になーんにも関係ないと思いました。
楽屋ネタをメタに表現して「父殺し」と云っているのならその限りではありませんけどね。
色素沈着娘がまんが日本昔ばなしにでてきそうな勢いの竜の化身でしたーてのも
別に世界観云々とはなんら関係無いので、どこぞで何度も見たことがある気がする9回裏ツーアウト逆転ホームランタイプの暴走オチですね。
うむ、近年のアニメネタをよく勉強していらっしゃる。さすが吾朗第一回さんです。
そうそう、笑いどころもけっこうあってこれまたよかったです。
特に文太声の自称大賢人の内縁の妻かある時はライバル、恋人だったこともあったかな♪なかんじの吹雪ジュン声のおばはん。
このおばはんの台詞はいちいち笑いのツボにはまりました。
「こういうところだと墓所を思い出す」だかの台詞なんてもう完全にギャグパターンで
どこのトラウマ芸人ですかって感じで鼻から息抜いて笑いこらえるのに必死でしたよ。
あとエンドロールバックの別れの絵、これからムショにおつとめしに向かう図とか考えたら吹かずにいられません。
他にも笑えるポイントはいくつか埋まってますので、ネタアニメ好きの紳士淑女の方々にも安心してお勧めできますね。
作画関係は、四つ足がさすがの出来で。馬上で揺られる乗り手の上体の揺れとか奥行きフォローのポージングとかお見事。
色素沈着娘のロングスカート走りも女の子らしくていいかんじでした。
終盤で階段上るフォローのところはの足が階段にめり込んでるような気がしましたが、あれはどうなんでしょう。
色素沈着娘の独唱シーンはなんか二人の立ち位置つーか距離感がへんてこりんに思えてなんとも居心地が悪く。
レイアウトが原因かそれともカット割りの問題なのか。謎がまた一つ残りました。

宮崎吾朗第一回さんの監督作品のあとでなんか無性に千羽キャラが観たくなってハシゴしてしまった
千明監督作品のショタアニメ
いやマジで設定ラフの段階でもっとフトモモ露出した半ズボンコスがあったに違いありませんよこれは。すみません。
監督と作画監督以外の情報一切無しで観たんですが、いやーこのハシゴはきつかったっす。
こっちもロミオの青い空かよ!影を放つかよ!今さっきみてきたところだよ!とか。
キャラデザがなんか不思議なかんじで
思わずエンドクレジットに福島敦子氏と森川聡子氏の御名前を探してしまいましたよ。
ほら、猫娘とか丸顔のお姫様とかキュービックな頭部のトカゲ人間とか。
どうやら前田真宏氏と草なぎ氏のお仕事っぽい感じですが。ああ青6と云えば青6か、ってところ。
デブリ課のタナベさんラインの千羽氏のキャラはかわいくていいんですが、なんか表情が設定の域を出てないと云うか
もっと崩してよかったんじゃないかと少々ストレスが溜まる思いでした。これは監督の方針かなあ。
そういや千明氏が監督ってNHKの報道見るまで知らなかったんですが(そんなもんだマスメディアなんて)
青の6号やGONZO版フルメタ観てだいいこの方の作風は把握したつもりでおりまして
あーやっぱしなーてなかんじでした。なにがやっぱしだ。
船頭多そうな企画であることだし、どうなんでしょうね。どこまで監督さんの意志が通っているのか。
大河内+吉田脚本とかどんな経緯なんだろうかとか作画スタッフの頭数の多さとか
なんかビミョーに制作プロセスに疑問を抱かせるスタッフロールでした。
でも、あーなんでここで主人公目線にならねーんだよっ!とか
70年代東映長編作品のようにイライラさせられたりしたのは多分それとは別の問題なんでしょうね。
しかしあの良妻賢母を絵に描いたような(絵に描いてるんですが)上に可愛くて色っぽいママンで離婚とはねぇ。
劇中ではパパンの幻らしいのが懸命に仕事してるのに感謝されないとかなんとか愚痴ってましたが
いったいあのママンに何があったのか?やっぱし夜の生活の不一致か?それともこっちも息子を喰っちゃったとか?
いい加減そこから離れろと仰る?ごもっともですすみません。
とはいえもう一方のショタのほうはママンが男引込んでパパンが逆上して娘も一緒に皆殺しとか
どうもそっち方面の臭いをわざわざ付加してるんですよねぇ。なんかこう成年コミックでも読んでいるかのような。
最後のボーナスポイントは、どっちゃでもいいか。ママンが仕事に出てるから離婚はしたみたいだし。
原チャリの色がピンクであることになんの隠喩も含められていないことを切に願いますよ。すみません。
衣装箪笥の扉の向こうに広がる異世界にスリリングなアトラクションとありがたい宗教説話さえあればよかった時代とは違い
扉の向こうに行くからには何がしかの下心があってなんぼの現代ですから
そのあたり、少年なりのどろっとしたところをもっと観たかったというのはおっさんの勝手な欲望でしょうか。
まーなんですわ
猫娘のサーカスと嵐を呼ぶ丸顔お姫様とフィー姐さんのお色気ポーズだけでも1000円は安すぎってなもんです。すみません。

いやー三作とも堪能させていただきましたよ(本心)。
細田ラブコメ劇場はもっぺん映画館でみたいくらいです。
やっぱしレイアウトが強い作品は映画館で観ておきたいもんね。スターウォーズとかと一緒で。
あんまし行きたくはないけど。どこの映画館も館内の環境悪いし。飲食全面禁止にしてくれないかねぇ。
さてあとは作画アニメNARUTOをどうするかだが・・・来月の映画1000円の日まで上映やってくれるかなあ。
(ケチらんと前売りでも当日でも買えっての)

(2006年08月02日 記)

過去のネタ


2006年01月〜06月
2005年04月〜12月

2005年01月〜03月

2004年10月〜12月

2004年07月〜09月

2004年04月〜06月
2004年01月〜03月
2003年10月〜12月
2003年07月〜09月
2003年04月〜06月
2003年01月〜03月

こちらはアニメーション作品
『ポポロクロイス物語』
の私家版スタッフリストのページです。

こちらをご一読下さい。

お知らせとリンク

目次

各話別
OP -
ED -
#01 風少女
#02 風神雷神
#03 白騎士
#04 魔法のスープ
#05 アネモリトス
#06 恋はガミガミ
#07 黄金の鍵
#08 男のロマン
#09 ふたりの少女
#10 知恵くらべ
#11 一粒の豆
#12 王子がいっぱい
#13 男の子
#14 シオンの涙
#15 空を見上げて
#16 花ふぶき
#17 海辺の楽園
#18 心の森
#19 風と魔法
#20 甘い誘惑
#21 災いの儀式
#22 風の呼び声
#23 風族のさだめ
#24 別れの木の実
#25 小さな輝き
-

分野別一覧
キャスト・OP/ED/挿入歌
脚本・絵コンテ・担当制作・演出
作画監督・原画
動画・動画検査
色指定・仕上・仕上検査
背景・撮影

全話共通

その他雑情報

ゲーム情報

年表

ポポロクロイス(手抜き版)

番外編

Manie-Manie 迷宮物語
とべ!くじらのピーク
(近日追加)
双子の星『賢治のトランク』より
(近日追加)
グスコーブドリの伝記
イーハトーブ幻想 KENJIの春


http://popolo-exp.s14.xrea.com/
Copyright(C) 1999~ popolo-exp